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 懐中時計や懐中電灯ならどんなものか、すぐ想像できますが、懐中蝋燭(ローソク)というものがあるとすれば、どんな形をしていて、どんな使われ方をするのか思い浮かびますか。
 そもそも「懐中」というのは、和装なら着物のたもと、洋服ならポケットのうちのことで、ふところの中に入れること、携帯すること、と広辞苑にあります。
 その広辞苑にはさまざまの「懐中…」が載っていますが懐中蝋燭はありません。
 懐中鏡、懐中笠、懐中合羽、懐中硯(すずり)、懐中日記などなど。
 懐中汁粉というのもあります。乾餡をモナカ生地で包んだもの。湯を注いでかき回すと汁粉となる。携帯できるからいう、とあります。
 さて、その懐中蝋燭。
 土佐史談には2度これについての記事があります。10号(史壇、大正13年)の丹紫海漁郎「土佐の懐中蝋燭」と43号(昭和8年)の建山生(武市佐市郎)「閑窓漫録」。
     File0049懐中蝋燭
 写真は43号に載っている「懐中蝋燭」と銘打たれたもので、中央の渦巻き状は直径7㌢位、ローソクの長さは75㌢ほどあるそうです。広告入りの紙袋に包まれ、中に硫黄のついた付け木が添えられています。
 製造元は高知八百屋町・種屋太蔵とあり 寛延3年(1750年)には商品として販売されています。10号の記事によりますと、この懐中蝋燭、山内家のご用を務めると同時に、武家町家の区別なく各方面の需要を満たし、ずいぶん便利な明かりとして喝采を博したとあります。
 効能書もあって(私には分からない部分もありますが)「山海往来の節、蝋燭松明(たいまつ)におよわず(?)、又は御旅にて夜に入り御月代(さかやき)之外御用に遊ばされ候節、戸障子或は柱など鳥渡(ちょっと)御押付被遊候得ハ、はづし申迄は放れ申事無御座候」とあります。
 おぼろげながら使い方が想像できますが、別の文章も紹介しておきます。「座中に枕火(まくらび)消えたる時、少しの炭火にて点火でき、また月代など遊ばすには、柱などにちょっと押し付ければ、はずすまでは離れず、燭台も必要なく、まことに重宝」(考古学雑誌第23巻第3号から)。
 火をつけたまま戸障子にひっつけることが出来るのでしょうか、また短時間であっても火の用心が心配されますが、明治時代まであったようです。日露戦争のとき出征兵士慰問用に高知市蓮池町の宝屋・渡邊安治が製造した記録があります。「懐中」というより「簡易携帯」という方が分かりやすい「懐中蝋燭」であります。
 10号の記事によりますと、東京の博物館は藩政時代の土佐の特色ある古燈器として陳列してあったそうです。しかし関東大震災で焼けてしまったので再び陳列したいと県に提供を求めてきたと書いてあります。東京でも珍しがられていたことが分かります。


     維新の群像10講座
土佐史談会は平成22年度郷土史講座として「維新の群像10講座」を開いています。
          講師   テーマ
  5月29日 永国淳哉 ジョン万と小龍(了)
  6月27日 渡部淳  山内容堂(了)
  7月31日 松岡 司 武市半平太(了)
  8月27日 宅間一之 吉田東洋
  9月19日 西山 均 清岡道之助と二十三士
 10月30日 熊田光男 吉村虎太郎の自然と風土
 11月26日 岩崎義郎 中岡慎太郎
 12月10日 今井章博 後藤象二郎
  1月29日 谷  是 岩崎弥太郎の生涯
  2月25日 公文 豪 板垣退助
 場所 高知県立文学館ホール
 時間 午後1時30分~3時30分
 参加費 無料(参加人数は100名)
  葉書かFAXで申し込みください。

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