上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
   第5章 貴族院勅選議員への道

   6年半のフランス滞在終え帰国

 今村和郎が帰国したのは前掲『幕末明治海外渡航者総覧』(第1巻32ぺージ)によると、明治11年6月11日。岩倉使節の一員として横浜を出てから6年5カ月余り後である。
 帰国後間を置かず御用掛(奏任官)として司法省に勤め始めるが、以下官僚としての歩みを辞令で示す。
 ▽明治11年8月20日=任太政官権少書記官兼司法権少書記官法制局専務
 ▽12年3月24日=任内務少書記官
 ▽10月13日=中央衛生会議委員
 ▽12月18日=叙従六位
 ▽12月23日=地方官会議御用掛
 ▽13年1月4日=同内閣委員(3月18日には事務勉励慰労金として50円下賜)
 ▽9月7日=任内務権大書記官
 ▽10月21日=叙正六位
 ▽14年11月18日=兼任参事院員外議官補
 ▽兼任登記法取調委員
 この間、集会条例へのかかわりについては既に述べたが、太政官権少書記官として府県会規則の細目起草にも当たっていたようである。
 明治11年10月1日太政官大書記官(内務大書記官兼任)の井上毅は法制局長官の伊藤博文(内務卿兼大蔵卿臨時代理)に次のような手紙を書いて府県会規則細目の早急決定を要請している。
 「謹啓尾崎、今村両人起草之府県会規則細目、急に御決定に相成度、就而は法制局へ御臨席被成下、前島少輔并松田書記官出席、如先度局員一同御評定被下候歟、又は起草之儘に直に而御認定に可相成哉、法制局にても差急候事情も有之候間、御裁令奉仰き候、頓首(前掲『伊藤博文関係文書』第1巻311ページ)
 尾崎は尾崎三良、今村はもちろん和郎である。

   参事院から内閣法制局へ

 内務権大書記官兼参事院員外議官補の職を辞めて外遊した板垣退助随行から帰国(明治17年2月19日)した今村和郎は3月初め外務省権大書記官として復職、翌4月の24日、辞任前に兼官していた参事院に議官補(五等官相当)として本格復帰を果たした。
 どんな職掌かを説明するため「参事院章程」(太政官第89号、明治14年10月21日公布)を掲げる。
 第1条 参事院は太政官に属し、内閣の命により法律規則の草定審査に参預するの所とす。
 第2条 参事院の職員は議長1人、副議長1人、議官及び議官補、員外議官補とす。
 第3条 議官の中、議長の命を以って部長6人を置き、各部の事務を提理す。
 第4条 議官補は各部に分属し、議案を造り及び会議に列し本案の趣旨を弁明す。
 第5条 員外議官補は諸省書記官の中を以て兼て之に充つ。本案主任の件に限り臨時議事に列席す。

 明治18年12月22日、それまでの太政官に代わって内閣制度が設けられた。初代内閣総理大臣は伊藤博文。
 翌23日、内閣に法制局が置かれ、人事が発令された。今村和郎は序列6番目の参事官に任命された。
   法制局官制
 第1条 法制局に左の職員を置く。
  長官1人、参事官20人、書記官2人、属
 第3条 法制局に左の諸部を設く。
  行政部=外交、内務、勧業、教育、軍制、財務、
逓信に関する法律命令の起草審査を掌る
  法制部=民法、訴訟法、商法、刑法、治罪法及
び之に関する命令の起草審査を掌る
  司法部=恩赦、特典及び諸裁判所の官制及び
行政裁判を掌る
 第5条 各部に参事官の中1人を以て部長を置く。
 第7条 参事官は各部に分属し、法律命令の起草審査を掌る。
 第8条 部長及び参事官は内閣総理大臣の命に依り内閣委員となりて元老院に出頭し、下付の議案を弁明す。
 
 叙任(明治18年12月23日)
  兼任法制局長官=宮中顧問官・山尾庸三
  参事官=岩崎小二郎、馬屋原彰、周布公平、平田東助、曾禰荒助、今村和郎、山脇玄、本尾敬三郎、男谷忠友、広瀬進一、木下周一、岸本辰雄、荒川邦蔵、渡辺廉吉、山県伊三郎、牧野伸顕、広橋賢光、小池靖一、水野遵、蒲生仙
  書記官=落合済三 牧朴眞      (つづく)

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
          土佐史談会
          高知市丸の内1-1-10 高知県立図書館内
          〒 780-0850
          ℡ 088-854-5566
          Email tosashidankai1917@theia.ocn.ne.jp
          振替口座 00910-3-75719
          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
      ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
      龍馬学10講座-龍馬のすべて-(土佐史談会主催、定員100名、参加費無料)
         場所 高知県立文学館ホール
         時間 午後1時半~3時半の2時間
   日程      講師        講座内容
 5月27日(水)岩崎義郎  坂本龍馬の祖先明智説、龍馬の家族、龍馬の剣術修行と小栗流(了)
 6月 7日(日)小美濃清明 江戸留学と国際情勢(品川)(了)
 7月29日(水)三浦夏樹  土佐勤王党と脱藩事情
 8月 1日(土)佐藤寿良  龍馬と海舟、神戸海軍操練所
 9月 5日(土)渋谷雅之  龍馬、長崎、船
10月 3日(土)豊田満広  薩長連合、海援隊成立、岩崎との関係、いろは丸
11月 7日(土)広谷喜十郎 福井藩と龍馬との関係・大政奉還への道
12月 5日(土)松岡司    龍馬・中岡の死とその背景
 1月17日(日)谷是     龍馬死後の海援隊とその思想の継承
 2月 6日(土)高橋正    文学に描かれた龍馬像

 参加希望の方は実施予定日の1週間前までに必ず「ハガキ」でお申し込みください。定員いっぱいになり次第締め切らせていただきます(土佐史談会会員を優先いたします)。
      ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
↓応援クリック
 お願いします↓


スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://noburu.blog92.fc2.com/tb.php/48-9f9b2411
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。