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   第1章 板垣退助洋行の添乗員

   結社禁止論となえる今村和郎

 ここに集会条例改正・追加の舞台裏を書きとめた著名な政治家の手紙がある。
 明治15年3月14日、時の最高権力者・伊藤博文は憲法調査のためヨーロッパに向け横浜港を出発した。多難な政局をあとにして1年5カ月にわたる外遊であった。
 留守を預かる側近たちは頻繁に情勢報告の手紙を送った。これはその一つ、差出人は参事院議官の井上毅(こわし)。改正・追加案の内容がほぼ固まった段階、5月20日の日付がある。
 この手紙には、はっきりと今村和郎の名が出てくる。見事な転向を果たして強硬な結社禁止論を主張する中堅官僚の名前を、ある種の感慨をもって伊藤に紹介している。いや、いきなり今村和郎と書き出しているところからみると、この人たちの間では、肩書や説明がなくても通じ合える関係が築かれていたのか。

「御西航前に比較侯へは、四五月間は世之風潮一層迅速を加へ、集会演説之紛擾、地方官之困却を増し候に付、内務卿より上申之末、集会条例中数項之増補を評決せられ近日公布之筈に有之候。一体世間に而政党と政社之区別を知らず、各地に於而政党之名を以而結社団結し、小団結之数其幾何なる歟を知らず。就而全国之結社を禁する之説も有之候へとも、如是果決之政略は一大機会に於而施行するに非れは、却而徒に激動を引起し、変して秘密之結社となり、内政之毒種を蒔候歟と被存候へは、此般は一二之増補に止め、猶後日大有為之日を待つとの論に被決候。此事将来之一問題に有之候へは御賢慮奉冀候」

 雨後のタケノコのように出てくる政党に対して、いっそのこと結社を全国的に禁止しては…という声もあったが、そんな思い切ったことをすると秘密結社だらけになって大変なことになるので今回は見送ったという趣旨であろう。
 その結社禁止論を主張したのが今村であると井上毅書簡は報告している。今村は明治14年11月には内務権大書記官として参事院員外議官補兼任を発令され、改正・追加草案作成の実務を仕切った大森鐘一(参事院議官補兼書記官)を補佐している。
 
 「政社を禁ずるの発議は今村和郎也。同人事、憂国之念極而懇篤にして、世運之挽回せざるべからざる事を論じ、仏国の覆轍に痛省し、深く苦心いたし居候、実に前日之今村にあらず」(『伊藤博文関係文書』昭和48~56年塙書房発行=第1巻328~329ぺージ)

 このような今村を自由民権運動総大将の通訳に推した後藤象二郎の真意は何であったろうか。(つづく)

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 6月 7日(日)小美濃清明 江戸留学と国際情勢(品川)
 7月29日(水)三浦夏樹  土佐勤王党と脱藩事情
 8月 1日(土)佐藤寿良  龍馬と海舟、神戸海軍操練所
 9月 5日(土)渋谷雅之  龍馬、長崎、船
10月 3日(土)豊田満広  薩長連合、海援隊成立、岩崎との関係、いろは丸
11月 7日(土)広谷喜十郎 福井藩と龍馬との関係・大政奉還への道
12月 5日(土)松岡司    龍馬・中岡の死とその背景
 1月17日(日)谷是     龍馬死後の海援隊とその思想の継承
 2月 6日(土)高橋正    文学に描かれた龍馬像

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