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 土佐史談245号(2010年12月)の内容を紹介します。「明治維新の群像」特集号です。
◇巻頭言=松岡司(1ページ)
◇幕末土佐の国是(藩論)=松岡司(14ページ)
◇田中光顕と「志士」顕彰‐維新史料論との架橋-=高田祐介(17ページ)
◇溝渕廣之丞と幻の「自然堂」=渋谷雅之(14ページ)
◇吉田松陰と坂本龍馬を繋ぐもの-小田村素太郎(楫取素彦)を通して-=加藤健太郎(13ページ)
◇幕末の板垣退助=公文豪(17ページ)
◇明治維新の群像 中濱万次郎~その帰郷の意図と黒船来航~=永国淳哉(23ページ)
◇信念を貫いた土方久元の系譜=松本紀郎(14ページ)
◇土佐勤王党と須崎の志士たち=香崎和平(7ページ)
◇坂本龍馬の遺志を継いだ男・菅野覚兵衛(千屋寅之助)=佐藤寿良(15ページ)
◇樋口真吉のこと=南寿吉(15ページ)
◇堀見熈助と民権政社佐川南山社=間宮尚子(12ページ)
◇土佐史談会関東支部 第九回例会報告=石川泰志(1ページ)
◇歴史サロン 歪められた吉田東洋像=竹本義明(2ページ)

 明治維新の群像特集と銘打つにしては少々少ないのでは…との声もありそうですが、これらの論考はいずれも読み応えのあるものばかり。
 例えば「幕末の板垣退助」、筆者の公文豪氏はその前書き「はじめに」でこの稿の狙いを次のように述べています。長くなりますが、そのまま引用させていただきます。
     ※          ※
 司馬遼太郎氏の板垣冷評が、国民的作家であるがゆえに、戦後の板垣評価に多大な影響を及ぼしたことは間違いないであろう。『翔ぶが如く』では、「板垣は元来、幕末にあって格別に革命運動をしたというほどの苛烈な経歴はもっていない。かれは土佐藩の藩官僚で、藩の洋式軍隊をにぎっていたことが、戊辰戦争での功績になり、維新の元勲になるという結果になった。土佐藩での革命運動は郷士や下士がにない、多くは脱藩し、めぼしい人物のほとんどが死んだあと、維新の果実だけを、板垣退助や後藤象二郎といった上士出身者が食うというかたちになった」と述べ、「板垣などの栄達はかれら(注・武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎など)の死に載っかったものであった」とまで極論している。
 乾退助が、「馬上天下を取るものは、馬上之を復するにあらずんば、到底二百有余年の覇政を覆へすこと不可能」と、一貫して武力倒幕論を唱えたことはよく知られている。このため山内容堂の怒りをかって再三藩の要職を却けられ、藩内佐幕派からは水戸浪士隠匿の罪を弾劾され、死地に立った事もある。半年に及ぶ砲煙弾雨の戊辰戦争を闘い、会津攻略に及んだことは、果たして「格別に革命運動をしたというほどの苛烈な経歴」に値しないのだろうか。
 司馬氏の板垣評価をつらぬくものは「下士勤王派史観」ともいうべきもので、かなり皮相な見方である。板垣の栄達が革命運動の苛烈な経歴をもたず、維新の果実だけを食い、瑞山、龍馬、慎太郎等の死に載っかっただけのものとすれば、のちに自由民権運動の指導者として旧土佐勤王党員らもふくめて衆を率い、県民の熱狂的な信頼を集めるようなことはなかったであろう。「司馬史観」の粗漏さは、あらためて検証する必要があると思う。
 本稿では、こうした問題意識から、上士、下士の対立を止揚して土佐藩を一藩勤王に導き、明治新政府確立に貢献した板垣退助の役割をあらためて考察しようとするものである。
     ※          ※
 これらの論考を総評して土佐史談会理事の松岡司氏は巻頭言で「明治政府がすすめた志士顕彰の変化という新見地からの大胆・沈着な好論、理性的分析によった時代や志士の紹介論などがあるかたわら、深い郷土への愛、郷里の偉人をたたえた温かい文もみられる。佐幕派に関する研究がないのはやむを得ず、これは当面必要であることを認識していただき、おおむねバランスよく収められている」と述べています。


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     維新の群像10講座
土佐史談会は平成22年度郷土史講座として「維新の群像10講座」を開いています。既に8講座を終わり、新年は29日からです。
          講師   テーマ
  5月29日 永国淳哉 ジョン万と小龍(了)
  6月27日 渡部淳  山内容堂(了)
  7月31日 松岡 司 武市半平太(了)
  8月27日 宅間一之 吉田東洋(了)
  9月19日 西山 均 清岡道之助と二十三士(了)
 10月30日 熊田光男 吉村虎太郎の自然と風土(了)
 11月26日 岩崎義郎 中岡慎太郎(了)
 12月10日 今井章博 後藤象二郎(了)
  1月29日 谷  是 岩崎弥太郎の生涯
  2月25日 公文 豪 板垣退助
 場所 高知県立文学館ホール
 時間 午後1時30分~3時30分
 参加費 無料(参加人数は100名)
  葉書かFAXで申し込みください。

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          高知市丸の内1-1-10 高知県立図書館内 3階
          〒 780-0850
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